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帰りたい風景帰れない風景No508

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「たんぽぽのぽのあたりかな潮満ちる      七」





たんぽぽのぽを一面に置きにけり
たんぽぽのぽをいただいてデトックス
たんぽぽのぽを玉にして大当たり
たんぽぽのぽに泪して溺れたり
たんぽぽのぽと手を取りて駆け落ちす
たんぽぽのぽとの密会ホ-ムにて
たんぽぽのぽは野を出でて引き籠もる
それなりにぽは覚悟してたんぽぽに
きぞはまたぽのいくつかが消えました
ぽを捨ててたんぽぽはまたぽを探す
ろくねんののちのたんぽぽぽにであふ


帰りたい風景帰れない風景No507

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「靴紐を結び直して風光る     七」




春うらら保温時間のとうに過ぎ
曲線と曲線出会う猫の恋ひ
永き日や各駅停車の一人旅
リラ冷えや美少年ロボ買いに行く
亡き人の腕時計して遅日かな
ここまではいつか来た道あと朧
のどけしやきみは猫語でぼく鳥語
会議中札あるそばにいぬふぐり
世も末じゃ世も末じゃ世や虻唸る
雛飾り後ろに流る深い川


氷雨降って彌生のはじまりは寒い。
受験の頃は決まって雪が降り、すべったの転んだの禁句で笑う。
格差は大昔からあったが、現在にいたってますます顕著になっただけだろう。
努力すればいつか夢は叶う、なんてお伽噺はもはやだれも信じていないから、
おとぎばなしのようなフェイクな話が流行る。
せめて、よく眠り、夢の中の美しい夢に浄化されよう。
















帰りたい風景帰れない風景No506

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「春立つやMy Foolish Heart Foolish Heart       七」







立春らしい春のはじめ、日射しは明るく暖かい。
知人から借りていた「吉増剛造」と、「こうせき」と言う現代詩人の朗読CDを聴きました
。あんまり期待もしていなかったのだが、ほぼ声だけの、音、に、うかつにも引きずり込まれてしまい、インゲン豆を茹ですぎてしまった(笑



胸の火と鬼飼い慣らし二月尽
春立つも結び目やはりほどけない
さよならと言えばさよなら春が来る
人のことばかりあれこれ余寒かな
捨てる恋拾う恋ありかの子の忌
靴擦れのじりじり痛む猫の恋
あれはほら星の音楽冴え返る
白梅の咲くあのあたり月の宿
ヒミツキチ青空落ちて修司の忌
早春や口笛を吹き指鳴らす

たまには、Jan Garbarekを聴こうか。

https://www.youtube.com/watch?v=IHbW2mtwZKM
































帰りたい風景帰れない風景No505

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「年新た鳥人になり空を行く        七」





                                                                                                                コラ-ジュ・2017・nana-e


                             明
                             け
                             ま
                             し
                             て

                             め
                             で
                             と
                             う
                             ご
                             ざ
                             い
                             ま
                             す。


                                                           2017年 元旦



                    胸に飼う鳥の啼くかな初御空
                    鳥顔の女は叫ぶ二日朝
                    三日目の都市伝説に人面鳥
                    幸福の青い鳥呼ぶ四日の日
                    背に付けた羽根に埃の五日かな
                    六日はや螺子式の鳥錆び始む
                    人日や終わらぬ鳥の物語



穏やかで明るい新年三が日でした。
なにしろあまりにも早く過ぎた一年の歳月に、
ただ茫とし、
焦臭さと妙な明るさの混沌した世を
生きているような
夢を見ているような
日常は続きます。






















帰りたい風景帰れない風景No504

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「日をたたみ懸け紐をする年の暮       七」







2016年12月26日晴れ風少々強。室温16℃湿度51%
穏やかな年末
つけっぱなしのラジオからはフルベン指揮の音。
なつかしいな、
なんて力強い音かしら
あまりにも力強くてビビルわ~(笑
でも出だしの、はじまるの、どうするの、やるの、の焦らせ感がいいのだ。
これで、聴衆は引っ張られるらしい。
そういえば、レコ-ド、何枚かあったかも。
レコ-ド、たまには聴こうか。

小晦夢と見紛うしずけさや   七









帰りたい風景帰れない風景No503

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「冴ゆ音を留めてしずか伽藍堂          七」









革命家なれのはてらし鎌鼬
落涙の行方も知らで冬日和
ヒミズ来て秘密よ秘密蜜柑喰う
蕪を煮る姉の背中の丸くなり
家族皆団欒にして吸入器
着ぶくれてリボンの騎士は遅刻する
湯冷めしてサリ-の魔法ちゃらでべし
きつねきてきつね目のことちくりする
日のあたるカ-テンの影冬の蠅
青写真タイガ-マスクと善き人と


室温22℃、湿度58%
乾燥注意報が発令されるのは湿度25%を下回ってからだそうだ。

うとうとうとと気持ちのいい眠りに入って行けそうな小春日。
うとうとのままあっちの世界に往けたら理想だけど、
なかなかそうはうまく行かず、目覚めてみればやりかけの事がどさりと家中に積んである。

句集、俳誌など数冊拝受しているのに礼もせず、あいかわらずの無礼をご勘弁下さいまし。

「干支展」やります。とかで、来年の干支の鳥を制作中。
何気なくMax Ernstの画集を開けば、これまた眠りに誘われそうな懐かしいコラ-ジュ群。

久しぶりの東京。なにか演歌気分で、初音ミクの「東京」 https://www.youtube.com/watch? 

と、本家本元で「東京」
v=QNJgwpBOt3chttps://www.youtube.com/watch?v=SWYgHpIlcp4


今年、親しき人が三人も逝ってしまった。
悲しくもあるが、羨ましくもある。












帰りたい風景帰れない風景No502

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「凩の早々と来て胸騒ぎ         七」







室温22℃湿度72%、朝方横揺れの地震と強い雨。

二度目の個展が無事終わったが、ひどい疲れでなにも出来ない状態が二週間程続く。

小春日や不安材料記す癖

安請け合いのグル-プ展があと二つもあるのだわ~うわぁ!

今朝の冬溶ける時計を食卓に

予報外れの暖かく雨の多い十一月も既に20を過ぎ、カレンダ-も残り一枚。
雨が上がったので友人達と海辺を周り、ちょっと小高い場所にあるカフェの外テ-ブルでお茶する。午後の日射しは暖かく、それにつれてかスイッチョがテ-ブルに飛んで来たので、しばしお相手しました(笑 それにしてもスイッチョのなんと美しい黄緑色!人も季節によって身体の色を変容することが出来たりしたら、面白いかもしれない。などと、明るい陽射しのせいかたわいないモ-ソ-をする。途中友人の家に寄ると彼女の家の裏手に神社があることを知る。あ-、これだったのか、先日始めてこの家に立ち寄った時の、ちょっとぞわっとする感じは。

こがらしのはてにありけり産廃場
兎来て整いましたと穴に入る
煮凝りをつついて記憶取り出しぬ